前回からのファイル一覧パート2です。かなり、長いページとなっております。レオンの履歴書などもあって、ファイルを読み返すと面白いですよ。
さっと読みたい方
リッキーの手帳
9月12日
夜勤ってのは好きになれない。俺は夜の暗さが嫌いなんだ。地下だから昼も夜も関係ないだろ、なんてジムの野郎は言うが、こいつは気分の問題なんだよ。
9月18日
トンネルの点検をしてたら、デカい虫に首筋を噛まれちまった。放っておいたら腫れてきやがるし、かゆみも止まらない。いまいましいったらねえぜ。
9月 日
ああ、それにしても暗い。地下ってのはここまで暗かったのか?
蛍光灯が、 古いんじゃねえだろな。
月 日
虫のやろう。また かみやがった!
ぶっ殺すぞ!
ぶっころして、く
へ 月 日
んな おとがする。
あたま むしの、
ごろ しで
月 日
ジャンのメモ
ここまで逃げてきたが、もうおしまいだ
目の前が暗くなってきた
ケビン、アーロン、フレッド
臆病な俺を許してくれ
0325
連結器マニュアル
連結器の手動解放について
列車の連結器は、通常運転席からの操作によって解放するが、緊急時には手動での解放も可能になっている。車両サイドにある連結器カバーを外すと 連動して連結器も解放される。
カバーを外すには、車両装飾用の2つのエンブレムをキーとして使用する。裏側のジョイントを合わせ、ひねるようにしてはめ込むこと。この操作はあくまで非常時用である。むやみにエンブレムを持ち出したり、所定の場所から移動してはならない。
注意書き
先月末に起こった車内火災事故について 出火原因が判明した。軌道上の異物排除のために緊急停止した際に、非常ブレーキの配線がショートしたためである。
今後は万全を期すために、軌道上の不具合によって車両が停止した場合は、通電をストップさせる。確実に状況が回復したのちに非常電源を立ち上げ、電力を再供給させること。
非常電源の使用には、分電室からの分電操作が必要となる。不測の事態に備え、各員は担当設備の点検整備をくれぐれも怠らぬように。
駅長
古いパンフレット
カイトブロス・レールウェイ(KBS) 案内パンフレット April. 1989
本線が1969年にラクーンシティ初の地下鉄として開通してから、20年が経ちました。これもひとえに、市民をはじめとした皆様のご愛顧によるものです。
カイト兄弟によって敷設された地下軌道は、当初わずか3駅間を結ぶ全長2マイルの小規模なものでした。アンブレラ社による経済発展にともない利用者も増え、現在では8駅8.5マイルにまで拡張されました。
今後もサービス向上と快適な車内環境づくりにまい進してまいります。益々のご利用、ご声援を賜りたくお願い申し上げます。
KBS広報代表 S・ゴードン
ラクーントゥデイ
1998年9月11日
アークレイ山地にUMA?
アークレイ西部山岳地帯において、巨大なキバを有した全長2mに及ぶ昆虫が目撃されたという証言が集まっている。主にキャンプ客のテント近くに2~3体で現れ、地面に潜って移動するという。
飼い犬がこの昆虫に襲われて全治2週間のケガを負ったという報告もある。昆虫の生態に詳しいラクーン大学生物学助教授グラハム・バローズ氏(52)は「そのような巨体を有した昆虫は類を見ない。蛇かイタチを見誤ったもの」と存在を否定している。
デイリーラクーン
1996年8月30日
ダグラス刑務所にてまた脱獄未遂
本日未明、かねてより警備体制の旧態化と建造物の老朽化が指摘されてきたダグラス刑務所において、今年に入って4件目となる脱獄未遂事件が発生した。
主犯のカイル・ブレンダン(34)は、看守のデレック・アズーラ(31)と面識があり、脱獄に関して何らかの手引きを受けたのではと疑われている。
なおアズーラ氏は、この件についてノーコメントを貫いている。
ワンダフルライフ
ワンダフルライフ 9月号
ラクーン市民のための生活情報満載!
水道供給量制限のお知らせ
9月20日の深夜1時から早朝5時にかけて、ラクーン市のほぼ全域において下水施設の総点検が行われます。これに基づき、上記の時間中、水道水の供給量を通常の5分の1にさせていただきます。
なお、点検作業中は洗浄用の特殊ガスを用いますので、一般の方の下水路への立ち入りを禁止させていただきます。住民の方にはご迷惑をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。
小さな手帳
BAIJRQ
DCKLTS FEMNVU HX
|
ABJIQR
LKCDTS FV HGWXPO |
BAQRJI
GOP HX |
BAQRJI
|
ABR
CDTSC KL EMN FV GHXWG |
ABRQA DCSTLK FEMNVU GHPOWX |
BAQRJI
GHXWG |
ABRQ IJ
FV
|
ABCDEFGH |
IJKLMNOP |
QRSTUVWX |
補修依頼票
補修内容:
ポンプ室のバルブ管の交換
構内各所の配管修繕
症状:
トイレの漏水、給水量不足
備考:
バルブを閉めると、防災用タンクへの給水も停止してしまい、スプリンクラーが作動しないようです。早急な修繕をお願いします。
医師の告発書
ここもすっかり変わり果てた。
この植物たちは、おそらく試薬の残管物の影響を受けたのだろう。私は今日、ここで死ぬ。すべての罪を明かし、地獄へ向かおうと思う。
私はこの病院での実験に関わった医師の一人だ。
アンブレラから提供される未承認試薬を患者に無断投与し、その経過データを送る。見返りに多額の報酬・・・まさに、人の命を金に替えていたわけだ。
彼らの寄越す薬は、どれも常軌を逸したシロモノばかりだった。後でわかったことだが、データは生物兵器の開発にもフィードバックされていたらしい。
病院ぐるみの犯行だったが、院長だけは動機が違ったかも知れない。彼の奥さんも患者として入院しており、すでに不治の病に冒されていた。違法の薬でも何でも、試すしかない状況ではあっただろう。
一度、外国の製剤業者からのたれこみで警察が介入したことがあったが、裏から手が回され、うやむやに処理された。アンブレラの力を思い知った。警察などより、よほど恐ろしい。
新聞記者の傷害事件がきっかけとなってマスコミの注目を避けられなくなり、さすがに病院は閉鎖されたが、真相が明るみになることはついになかった。証拠品は回収され、我々は金で口を封じられた。
それから他所の街に移り住んで5年。耳から、うめき声が離れない。試薬の毒素にあてられたせいか、日増しに健康は害されていく。あの狂気に関わった罰だろうか。
誰かがこれを読んでくれるとは思えないが、書かずにはいられなかった。・・・何にせよ、もうこりごりだ。今はもう、一刻も早く解放されたい。
アラン
院長の日記2
月 日
彼女に「獲物」を与えるようになってから、ずいぶんと成長が早くなった。今ではもう、建物全体を覆っている。食欲は増すばかりだ・・・。
月 日
今日は3人。キャンプ帰りの若者たちだった。横柄で尊大、自分たちが世界で一番可能性に満ちていると根拠もなしに思い込んでいる輩たちだ。道がわからないというので、案内してやった。彼らにとってふさわしい、本当に正しい道に。
月 日
昼に1人、夕暮れにまた1人。2人目はショットガンを持っており、数発反撃を受けた。しかし、まったく痛みはない。そういえばここに来てから、暑さも寒さも、食欲も感じない。もはや私は、人間ではないのだろう。だがそれがどうした?ドロシーを守るには、むしろ好都合じゃないか。
月 日
今日は収穫なし。
もっと、おまえの喜ぶ声が聞きたい。
月 日
ドロシー、
ドロシー、
なぜ泣くんだ。
どこか痛むのか? 私がついている。
し んぱいは要らない。
月 日
植物学者のノート
3月15日
この廃屋を見つけたときの驚きを、どう表現したらいいのだろうか。身の丈をはるかに超える奇怪なツタ。熱帯の食虫花のような巨大な花弁。まごうことなき新種の発見だ。
3月18日
助手のリックとともに、建物に機材を持ち込んでキャンプを張ることにした。サンプルの採取が主目的だが、何より、他者にここの存在を知られたくない。
3月19日
まずい状況だ。植物群はまるで意思でも持っているかのような振る舞いで、我々の行く手を阻む。唯一の出入り口のドアも、ツタによって塞がれた。
3月20日
どうやっても建物から抜け出せない。いざとなれば衛星電話を使えるが、それは最後の手段だ。幸い1週間分の食料がある。観察を続けつつ脱出法を探ろう。
月 日
リックは、暗闇に人の気配を感じる、とやたら訴える。彼も相当疲れているようだ。探索中、衛星電話を落とし壊してしまった。もう新種などどうでもいい。早くここから逃げなければ・・・。
月 日
薬品庫らしき部屋に、薬剤入りのタンクを発見した。周辺のツタが枯れている様子から見て、植物を弱らせる効果があるようだ。
壁を這うツタに、こぶ状にふくれた部分がある。その表面は比較的やわらかく、注射器によって薬剤を注入できた。やはり、効果はあった。これをうまく使えば、脱出できるかも知れない。
月 日
リックが死んだ。殺されたんだ。
やつは何者なんだ・・・なぜ私たちを襲う?
月 日
月 日
ビアンカ、ジェシー、先立つ父さんを 許しておくれ。
院長の日記1
月 日
妻が死んでから5年がたつ。
人は「悲しみは過ぎゆく時が慰める」などと知った風に言う。
ばかな。この引き裂かれるような思いは永遠に癒されるものではない。
目前にはもはや絶望しかない。ああドロシー・・・なぜお前は、私を置き去りにしたのだ・・・。
月 日
どうしても彼女が忘れられず、あの病院へと戻った。
事件は闇に葬られたが、私にとっては何も解決していない。
地下の特別病室の壁一面に、奇妙な植物が生えているのを見つけた。
ふと、妻の声が頭をよぎる。幻聴?いや・・・これは彼女の・・・。
月 日
私はこの植物を、妻の生まれ変わりだと思うようにした。
彼女の望みをかなえてやれば、私の悲しみも和らぐかも知れない。
月 日
月 日
1週間が過ぎた。ドロシーは成長し、地下からも這い出すほどになった。地下病室の床からは球根のような塊が現れ、私の捕らえた野犬や鳥を好んで食べる。
毎日が充実している。これでいい。私は一生、ここで彼女に尽くそう。
臨床実験報告書
被験者:ダグ・フロスト 年齢:68
臨床開始日:1993/3/14 担当医:アラン・エルダート
3/14
22:00 被験者にT-JCCC203を投与
08:30 癌細胞に変化を発見
3/15
17:00 癌細胞消滅
3/16
08:30 状態良好、食欲あり
17:00 食欲旺盛
3/17
23:00 容態急変
3/18
01:17 被験者死亡
被験者:ドロシー・レスター 年齢:34
臨床開始日:1993/5/20 担当医:アラン・エルダート
5/20
13:00 被験者にT-JCCC203を投与
5/21
08:30 血圧・脈拍とも正常値に回復
5/21
17:00 自呼吸確認、呼吸補助器解除
5/21
12:30 脳波正常値に回復
23:15 意識回復
5/22
17:30 状態良好、食欲あり
5/23
08:30 食欲旺盛
13:20 脳波に周期的な異常発見
19:00 小康状態持続
5/24
08:30 食欲旺盛
17:00 食欲旺盛
5/25
08:30 食欲旺盛
17:00 食欲旺盛
食欲旺盛
食欲旺盛
食欲旺盛
食欲旺盛
食欲旺盛
薬剤担当医のメモ
特殊溶剤の管理について
この溶剤は、検体の部分麻酔及び不適合細胞の切除のために用いるもので、通常50~100倍に薄めて使用する。取り扱いには充分注意されたし。溶剤原液を入れたタンクは密閉し、一定温度に保つこと。
外気に長時間さらすと毒性が増し、細胞膜を破壊する酵素を多量に作り出してしまうためである。タンクから取り出す際は専用の注射器を用い、少量ずつ扱うのが望ましい。飲用や接触はもちろんのこと、揮発気体の吸気も極力避けるように。
デイビス
山岳自警団通信
秋季~冬季の旧山道閉鎖の勧告
期間:9月~12月
近年、アークレイ山地北西部において遭難事故が相次いでおります。
また、秋期から冬期にかけて、山林一帯に濃霧の多発が予想されており、危険はなお増すでしょう。
近隣住民の方々は、特に緊急の理由のない限り、期間中の旧山道の通行を控えていただきたくお願い申し上げます。
山岳自警団長
名札
ラクーンシティ西部 ユーストンSt. 72番地
ルーシー・マレット
1994年6月2日生まれ A型
ラクーントゥデイ
1998年9月6日
亡霊?謎の覆面男が森を徘徊
付近住民の話によると、アークレイ北西部周辺の山林に、覆面をかぶった怪しい人影の目撃例が相次いでいるという。また、野犬やカラスのものと見られる血痕が河川沿いの林道で多量に発見されるなど、現場付近は不穏な空気に包まれ始めている。
不安を募らせる住民の中には、5年前に閉鎖された病院の死亡患者の霊では、などと訴える者も。猟奇事件の記憶も新しいかの地で、また血なまぐさい事件が起きようとしているのだろうか。
デイリーラクーン
1998年9月9日
銃砲店に強盗
9月8日未明、クレメンス通りの銃砲店「マックリーズ」に2人の男が侵入し、現金800ドルと散弾銃、および弾薬を奪って逃走した。通報を受けたラクーン市警が、数十分後に容疑者を発見、住居不法侵入と強盗の疑いで緊急逮捕した。容疑者は、サミュエル・カーク(37)とネイサン・ドネリー(33)と名乗っている。
現在、2人はラクーン市警にて取り調べを受けているが、犯行については容疑を認めているものの、出身や住所については不確かな供述が多く、身元の確認は取れていない。
アリッサ・アッシュクロフト
麻酔薬のメモ
以下の薬剤を明日19時までに用意。
導入麻酔薬:ミダゾラム(150)
維持麻酔薬:イソフルレン(200)
筋弛緩剤:パンクロニウム(50)
前投与は19時30分から。
アトロピン、ペンタゾジン(各50)
封書
アルバート・レスター様
グレッグ・ミューラー
<封筒はしっかりと閉じられている・・・>
署内回覧
署内の配置替えによる、備品の移動について報告します。
関係者は、各自確認を行ってください。
移動品目:ナンバーロック付きキャビネット ×2
1 2F S.T.A.R.Sオフィス
→ 1F東側オフィス No.「2236 / 3516 / 4425 / 5170 / 7312 / 9851」
2 1F 東側オフィス
→ S.T.A.R.Sオフィス No.「5632」
以上、よろしくお願いします。
ラクーン警察 事務課
シークレットファイル
SECRET
・FAXの写し、請求書→公費を使い込み?
・個人資産の入出を再チェック
・署内から持ち出せないか?
1996年 | 1997年 | 1998年 |
4月 2200$
9月 5000$ 10月 4000$ 11月 1500$ 12月 8000$
|
2月 1800$
3月 4000$ 4月 10000$ 8月 8000$ 9月 12000$ 11月 10000$ 12月 10000$ |
1月 5000$
2月 2800$ 3月 3300$ 5月 2500$ 8月 15000$ 9月 |
押収弾薬2000と顧客ファイル4
9月11日→AMB ■■■■■■
(*消された部分は「B. IRONS」と読める)
マービンのメモ
署の建物は、もとは美術館として建造されていたものだ。
80年代後半に閉館となった際に、市警が安く買い上げ、署として改装した。市の中心部にあり、駐車場設備があったため利便性も高かった。
改装プランには現署長ブライアン・アイアンズの口利きがあったという。署内にある様々な運動装置は、彼の発案だ。主に防犯のためという名目だが、彼の偏狭的な美術趣味がこうじたものだと皆は噂している。
美術館のころに存在した各種の特殊空調ダクトは、改装の際に潰された。しかし、いくつかは出入り口を塞いだだけで、ダクトそのものは残っている。それをたどれば、外に出られるのではないか?
あるいはホールの女神像だ。
あそこはもともと中央展示室として使われ、像の台座にはメインの展示スペースがあった。なんらかの仕掛けが残っている可能性は高い。調べる価値はありそうに思う。
それにしても・・・S.T.A.R.S.の連中を信用していれば、あるいは・・・。
いや、愚痴を言っても始まらない。とにかく、どんなに薄い可能性でも試していこう。ここで死ぬわけにはいかないんだ。
緊急指令書A
掃討作戦指令
内容:中央通りへの爆薬設置 及びバリケードの敷設
時間:本日午後7時より60分
作戦人員:6名
補足1:基本的には人命救助を優先するが、対象が呼びかけに呼応しない場合は殺傷を目的とした発砲を許可する。
補足2:爆薬敷設後は作戦区画から直ちに撤退し、本部からの指令を待て。
緊急指令書B
避難勧告指令
内容:封鎖指定区域からの市民避難誘導
時間:本日午後7時
作戦人員:2名
補足:避難勧告に従わない市民に対しては安全を保障しない旨を伝えよ。
警察署員の日記
9月19日
ひょんなことからある老人と知り合いになった。
名はトーマス。裏の処理場で働いている老人だ。
話してみると気のいいじいさんで、かなりのチェス好きらしい。
仕事で使う鍵までチェスの駒をあしらった形にしたというくらいだから、相当のものだ。
明日の夜、一緒にチェスをする約束をした。どれほどの腕前か楽しみだ。ただ、湿疹でも患っているのか、しきりに身体を掻いていたのが気になった。体調を崩さなければいいが。
9月23日
じいさんはかなりの腕前だった。自分もチェスは強い方だと思っていたがまったくかなわない。
さすが言うだけのことはある。
それにしても・・・チェスも強いが、食欲も旺盛な老人だ。
対戦中も常に「腹が減った」とぼやき続け、持参した牛肉サンドを次々とたいらげていた。ただ、言葉とは裏腹に酷く顔色が悪いように見受けられたが、大丈夫だろうか?
9月 日
<日記は途中で終わっている・・・>
猟奇事件ファイル
ケース1
現場:
アークレイ山地西山道
状況:
キャンプ中の家族3人(父、母、息子)が何者かに襲われ、全員死亡。遺体にはそれぞれ数十箇所にも及ぶ噛み傷があり、歯形は人間のものと酷似していた。また、内臓の大部分が消失していた。
ケース2
現場:
メンデス川支流のボート係留所
状況:
係留所の係員(男性・39歳)が惨殺される。遺体は大部分が消失。付近には野鳥やウサギの死骸と見られる肉片も散乱していた。また、衣服に血痕のようなものを付着させた不審な人物が現場近くで数名目撃されている。
ケース3
現場:
アークレイ山地北西 リンドレー家
状況:
老夫妻2人が出血多量で死亡。両者とも首筋を食いちぎられた跡あり。また互いの消化器官内に、それぞれの肉片と思われるものが検出された。これが第三者による事後工作なのか、別の要因があるのかは不明のままである。
履歴書入りの封筒
履歴書在中
氏名 レオン・S・ケネディ
関係者以外の開封を禁ず
<封筒はしっかりと閉じられている・・・>
所内回覧
防火壁のロックナンバーシステム
防火壁は、火災等の緊急時にセンサーによって自動降下します。解除時は、3桁のパスコードを各パネルに入力してください。
パスコードは所内すべてのパネルで共通です。
なお、セキュリティ保持のために、コードは24時間毎に変更します。朝礼時には、必ず個人端末にてコードの確認を行ってください。
装置の設定画面
メイン設定:
最大出力 70000kw/cm2
照射時間 180sec
照射エリア 半径120cm
稼働時間制御 オート
→NEXT
安全センサー設定:
対物センサー OFF
熱源センサー OFF
電磁センサー ON
一定時間で自動復帰
→NEXT
*エラー*
設定変更にはシステム管理者の許可が必要です。
→OK
実験管理ファイル
実験体T-0400TP(以下「T」)の取り扱いについて
起動手順:
クレイドル(=専用冷却保管カプセル)内部を所定気温・内圧に保持したまま、起動プログラムを「T」に転送する。「T」は、転送されたプログラムにより特定の行動制御が可能となっている。
行動プログラムは専用のMOディスクを開始制御端末に入力する。
機密保持を徹底するため、プログラムにはセキュリティ・コードによるスクランブルをかける。電算室からの直接転送を徹底すべし。
実験概要:
「ハンター」を用い、擬似格闘戦を行って被ダメージ限界値を測定する。また生命維持プログラムと特定行動プログラムの優先検証も同時に行う。
補足:
実践スペース内の環境設定は常に一定値に保つこと。特殊環境下における「T」の正常作動は保証されない。
研究員の日誌
9月2日
実験体が培養ケースを壊す事故が、ここ一ヶ月の間多発している。昨日は同僚が事故現場に居合わせ、30針を縫う大ケガを負った。早急に対策を講じなければならない。
9月8日
培養カプセル内壁に、チタン製のプロテクトプレートを取り付けた。
また万が一破られた場合に備え、連動して部屋の扉をロックするように設定しておいた。いったんロックが掛かれば、実験体の生体感知センサーが作動している限り、内部からは開けられない。
実験体を培養室から逃さないための2重のロックというわけだ。解除するには、生体センサーをOFFにする・・・すなわち、実験体が死ななくてはならない。もっとも、彼らが自殺する事などありえないわけだが。
9月16日
新たな実験体「ハンターμ」を投入。通常のハンターをより小型化するための試験体だそうだ。本日より2週間、培養室にて保管する。
添付資料には「パワーはやや劣るものの移動力や実戦能力は引けをとらない」とある。カプセルの強度を増したとはいえ安心はできない。
いざという時のために、武器を用意しておいたほうがいいかもしれない。
カーターへのメモ
カーターへ
頼まれてたリモコンが完成した。
所内は特殊な機器が多いから、電磁波対策が大変だったよ。
使い方は前にも説明したな。
対象の2m以内で、2秒以上ボタンを押し続けてくれ。
出力増強も、あのサイズじゃこれが限界だ。特殊な電波なんだから、TVのリモコンと同じってわけにはいかない。
しかし・・・こんなモノ、どこで使うつもりだ?
まあ俺は、くれるものさえもらえれば文句はいわないがな。
あんまりムチャはするなよ。
ジェフリー
メモの切れ端
予備ハンドル加工
6 → 4
整備室
CTSマニュアル
CTS(クレイモア探知機)概要
本装置は、クレイモア(指向性地雷)を探知し、その存在をアラーム(警告音)によって知らせるものだ。
アラームは、対象に近づくほど音の間隔が短くなる。
装備者はアラーム音の変化に留意しつつクレイモアを探索・排除しなければならない。
排除には専門的な撤去技術が必要となるが、やむなき場合は遠方より衝撃を与え事前に爆破させてしまえばよい。爆風の範囲内に入らぬよう、細心の注意が必要だ。
指令書
トミー・ニールセン君へ
君の監視下にあったカーゴドックから、あの実験体が持ち出されたことは知っていよう。当然ながら、あれが表ざたになるような事態は絶対に避けねばならん。
首謀者はUSS第二分隊長のロドリゲス大尉だ。本日0時をもって彼を謀反者とみなし全権限を剥奪した。君にはカーゴの奪回と謀反者の抹殺を命じる。この任務に、失敗は万が一にも許されない。
また未確認情報だが、彼と共謀し脱出の手引きを行う人物もいるらしい。たとえそれが彼の家族だろうと、女子供であろうと容赦はするな。
確実なる「機密保持」のためには、選択肢はひとつしかない、わかるな?わが社は、社の存亡を危うくするような立場を取る人間に寛容ではない。
それは君とて例外ではないのだ。今夜枕を高くして眠りたいのであれば、着実な成果をもって汚名返上したまえ。
B・ローウェル
試薬精製ファイル
試薬AT1521について
試薬AT1521(以下AT)は、Tウィルスに感染した個体に対し、その発症を劇的に遅延・抑制させる目的で作られたものである。ATは、発症前の個体に対してのみ有効な試薬である。ウィルスの存在そのものを消し去る効果はなく、あくまで「抑制」なのだ。
とはいえ、この試薬の威力は絶大だ。マウスによる実験では、99.1%という高確率で抑制に成功した。発症すればほぼ100%回復の見込みのない「T」に対する、唯一の抵抗手段となろう。
試薬の精製方法について以下に記す。
なおこのファイルは特別な理由がない限り、施設外への持ち出しを禁ずる。
マイケル・ジェンキンス
<以下数十ページにわたり、専門的な化学式が記されている>
検体リスト
Tウィ■スの投■検体リスト
1■96.05.14
下記検体に対し、限定条■下における■ィルス投与実験を行う。
■ ウィ■フ・ペーターゼン
■■ リオ・グラドー■
■イケル・ゴー■ドスミス
エリオット・スレー
■■ム・ヨンジュ
■
■ ■ハマド・ア■ドゥル■
■■■■-コ・スズキ ■
■ダイ■ケ・ミドリ■ワ
■ ペク・チェンファ
■■■ラ・ディアス
■■
■■■■■ンソワ・ア■ティーヌ■■
■■ マット・ド■ーハ■
■ フレデ■ック・マセット
■ ■■ ■ ■
■ ■■ ■ ■
■■■■■■ ■ ■ 以上
搬入許可書
以下の物品の搬入を許可する。
総合管理部長 トミー・ニールセン
カーゴNo. CBL-090092 |
|
内容物
|
有機実験体 |
保管期間 | 48時間 |
保管条件 | 温度 -15~+45℃ |
湿度 5~85%RH | |
気圧 86~106kPa |
補足:
カーゴ内は低酸素状態(酸素濃度14%以下)に保つこと。
外気に長時間触れさせてはならない。
ラクーントゥデイ
1998年6月10日
美術館がハク製を違法出品か
今年2月に閉館されたラムズ美術館から計200点にのぼる野生動物のハク製が競売に出されていたことが判明した。彫刻や絵画など他の収蔵品は、公立美術館や個人収集家のもとに渡っているが、このハク製に関しての情報はまったく伝わっていなかったようだ。
市警は、競売の責任者に送球に売買品目リストを作成し提出するように求めた。ハク製には、国際法で売買を禁じている希少動物のものも含まれていたとの噂もあり、早急な事実確認が望まれる。
デイリーラクーン
1998年4月2日
下水から高濃度の有害物質検出
市民グループによる環境保護調査団は独自の水質調査を行い、市内の主な河川および下水において、規定値を大幅に上回る有害物質が検出されたと発表した。
この団体は半年ごとに調査データを更新しているが、ここ1年間の水質悪化のペースが非常に急激であると指摘。
市の環境保全課に対し、原因究明に当たり経緯を公表すべきと申し伝えた。
マネースコープ
1998年8月1日
経済評論家クラレンス氏が市議選に
著書「コインの裏」がベストセラー中の人気経済評論家ジョエル・クラレンス氏(48)が、公開討論番組において次回の市議選への出馬をほのめかした。
氏は「私の知識や経験が市民の利益に還元されるのであば、これに勝る喜びはない」と、表現はおだやかながらも、強い意欲と自信をのぞかせている。
遅々として進まない社会保障問題、増えつづける失業率など、問題の山積する市政に新しい風は吹くのか。今後の氏の動向に注目したい。