『死印』の美しき案内人「メリイ」の正体とその裏に隠された歴史とは

心霊ホラーADVでお馴染みの『死印(しいん)』『NG(エヌジー)』『死噛(シニガミ)~シビトマギレ~』の3シリーズは皆さんご存じでしょうか?
ホラーゲーム好きの自分は、見つけてすぐに体験しましたが、本当に最高の作品だと思います!
今回は、そんなシリーズの記念すべき1作目である『死印』の人気キャラクター「メリイ」に焦点を当てつつ、この素晴らしいゲームの魅力を皆さんと共有していきたいと思います。
※この先は物語の核心に触れるネタバレを含む内容となりますので、まだ未プレイの方、見たくない方はブラウザバックをお願いします!

 

残ってくださった方、ありがとうございます!
それでは、メリイちゃんについて詳しくなって、『死印』の素晴らしさを共に深掘りしていきましょう!!

 

ゲームのあらすじ

エクスペリエンスが開発した都市伝説・心霊ホラーアドベンチャーゲームの第一作目である『死印』。
主人公(デフォルト名:八敷 一男)が記憶を失った状態で辿り着いたのは、不気味な洋館『九条館(くじょうかん)』でした。
本作はここを拠点としながら、体に刻まれた呪いの痣「シルシ」を持つ仲間たち(印人)と協力し、いくつもの怪異と戦いながら生き延びる道を探す、ロジカルで探索型のホラーアドベンチャーです。
九条館で主人公が最初に会話することになるのが、人形のメリイ。
彼女は、亡くなった館の主(九条サヤ)がシルシについて調べていたことから、主人公のサポートとして館で様々な助言をくれる頼もしい存在です。
メリイから「シルシを刻まれた者は、記憶を壊されながら不可解な死を迎える」という絶望的な事実を教えられた主人公。
自分の余命が残り少ないことを知らされ、死をただ待つのか、それともメリイを信じてわずかな可能性にかけ、運命に抗うのかを迫られます。
どこか奇妙でありながらも、彼女を信頼してしまう主人公。ここから、様々な印人が九条館へ訪れ、主人公と協力して街の怪異へと対峙していく物語が始まります。
素敵な絵もさることながら始まってすぐからもうワクワクが止まりませんね!言葉では伝えきることが難しいほどの主人公の臨場感と緊張感…。メリイがサポートしてくれると分かっていても迫りくる死の恐怖にすくんでしまいました。

 

館で登場する美しすぎる『メリイ』

主人公が九条館に入り、最初に出会う等身大のフランス人形・メリイ。
腕の球体関節さえなければ、人間としか思えないほど精巧に作られているお人形です。
さらに、人間の言葉を話し瞬きもするという、人形の域を超えた圧倒的な美貌の持ち主。礼儀正しく美しいメリイに、みなさんもファンになること間違いないです!
端整な顔立ちに綺麗なブロンドのロングヘアー、そして美しい声……文句の付け所のない完璧なお人形です。自分はもちろんなっちゃいました。
…しかし、なんとこのメリイ、本作の最終怪異(ラスボス)でもあります。
怪異としての本性を現したメリイは、それまでの美しい姿とはかけ離れた禍々しい異形を披露します。でも、その恐ろしい姿の中にどこか退廃的な美しさが残っていると感じたのは自分だけでしょうか?
「あの美しい姿のままでいてほしかった……」「ずっと味方のままでいてほしかった……」と思った方も多いはず。
ずっとメリイの掌の上で転がされていた主人公。
最初に遺体で登場した九条サヤが、死してなお主人公を助けるために協力していた本当の理由とは……? そして、メリイとの対峙の結果はいかに……!?

(こそっと補足:ちなみにメリイちゃんのサイズは、身長:約125㎝、体重:約5㎏だそうです(笑))

 

メリイの正体とは?

※このパートで紹介する歴史や背景は、公式のノベライズ(小説版)や海外のデスマークウィキ(Death Mark Wiki)で明かされているディープな設定を元に要約・考察しています。

メリイは元々悪意を持って生まれた人間ではなく、1000年以上にわたる生贄の怨念が人形に封じられ、戦時中の凄惨な人体実験をきっかけに怪異として覚醒した存在です。長い封印を経て、現代では単なる殺戮衝動だけでなく、人間の恐怖を貪り楽しむ狡猾な怪異へと進化してしまいました。

【誕生と九条家への到来】

1000年以上前、戦に敗れた将軍の首が怪異化し、現在のH市に災厄をもたらします。これを鎮めるため、最初に「白髪・青眼の西欧の少女」が生贄とされ、以降50年に一度、霊力者が捧げられる悲劇が続きました。大正時代、この生贄の連鎖を救うため、最初の少女を模して作られたのがあの球体関節人形(=メリイ)でした。人形は呪いの封印に成功したものの、同時に1000年分の生贄たちの凄まじい憎悪をその身に凝縮することとなったのです。その後、所有者を次々と不審死させた人形は、戦乱で呪いの記録が失われたまま九条館へと持ち込まれます。

【自我の目覚めと封印】

第二次世界大戦末期、日本軍の狂気の生体兵器開発「天仏計画」に、何も知らない九条家からメリイが貸し出されます。実験場を満たす血生臭さと人間の狂気が起爆剤となり、メリイの怨念が覚醒。生体兵器「観音兵」を操り、研究所の人間を皆殺しにする大虐殺を引き起こしました。この暴走を止めるため、当時の九条家当主が聖なる「念持仏」を彼女の体内に埋め込み、かろうじて封印しました。

【現代の進化とゲームへの繋がり】

現代になり、経年劣化で封印が弱まったメリイは活動を再開します。異変を察した九条正宗(主人公)は浄化のために彼女の体をバラバラにしますが、皮肉にもそれによって力が完全解放されてしまいました。かつては本能で血を求める怨念だったメリイは、長い封印を経て「人間にシルシを刻み、その恐怖を貪って力を得る」知的な怪異へと進化を遂げていたのです。彼女はH市の怨霊たちを怪異として目覚めさせ、恐怖の舞台を作り上げました。消えゆく記憶の中で正宗は念持仏を奉納したものの、自身の名前すら忘れてしまい、物語の始まりである九条館へと辿り着くのです。

こんなにも残酷で暗い歴史の果てに彼女が誕生していた事実に、言葉を失いました。単に「美しい人形に悪霊が憑りついた事件」だと思っていましたが、その本質は全く異なります。人間の醜さや狂気、そのすべてが凝縮された結晶こそが、メリイという怪異を生み出してしまったのです。背景の歴史に至るまで緻密に作り込まれた『死印』は、間違いなくホラーアドベンチャーの最高峰と言える作品です!

メリイの結末、そして物語の真相はあなたの目で

ここまでメリイの恐ろしくも悲しい背景をお話ししてきましたが、ゲーム本編での彼女との決戦は、プレイヤー自身のこれまでの選択によって結末が大きく分岐します。
それまでに仲間(印人)を1人でも死なせてしまっていると、メリイの呪いを抑え込めずに最悪の結末を迎える「ノーマル(バッド)エンド」へ向かいます。そして、全員を無事に救い出し正しい選択を重ねることで辿り着ける「グッドエンド」。
グッドエンドを迎えた時、メリイはどうなってしまうのか? そして、彼女の呪いから本当に解放されることはできるのか…?
その真相とじっとりとした極上の恐怖は、ぜひ皆さんの目で直接確かめてみてください。一度九条館のドアを叩けば、あなたもメリイちゃんの魅力と恐怖から抜け出せなくなること間違いなしです!
それでは、
「…いってらっしゃいませ。どうか、ご無事で…」

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